コラム

コラム【SBC横浜メンバー よっちゃん】

今回で通算13回目のコラムを執筆させて頂きます。よっちゃんです。

今回もどうか多くの人に読んでいただけると幸いです。

今回のテーマ:長年引き籠りやニートになってしまった人に付いてお伝えさせて頂きます。

先ず先にお伝えさせて頂きたいのは、引き籠りやニートになった原因は様々な要素が複雑に絡まりあってその様になってしまったと言う事です。

その原因は、一つや二つではないのかもしれません。

引き籠りやニートになった原因を幾つか上げて見ましょう

・高卒か大卒で正社員として就職に失敗した時。

その時に大きな挫折とショックを味わいヒッキーになってしまうケースがあります。

昔の昭和の戦後の頃に生まれた世代は、殆どが戦後に生まれたいわゆる団塊の世代と言う世代で戦後の昭和の平和な世の中で生きていました。

そのころは、未だお見合い結婚や職場結婚が当り前であった為にどんなにもてないさえない男性でも殆どの男性はお見合いと言う形で結婚し子供を作る事が出来ました。

更にバブルの好景気の恩恵にも恵まれ団塊の世代の人達は正にこの世の春を謳歌していた世代でした。

その頃の昭和の時代は未だパソコンもメールもインターネットそれ程普及しておらず1976年に最初に東芝が個人向けのコンピューターを開発していますが、あまり普及しておらず高額だった為庶民には手の届かない物でした。その頃の団塊世代・団塊ジュニアの当時の子供も含めてみんな平和な世の中をある程度安心して暮らしていた時代でした。

その中には、貧乏な家もありましたし、その様な家は決して裕福ではない物の比較的平和な世を享受出来ていたものと思われます。

そしてその団塊世代の人達も、仕事先もそれ程就活に苦労する事も無く就職が決まり、

中には上時間労働やサービス残業が常態化している会社もありましたが、身雇用制度があり更に年を取る事に年功序列で何の資格も能力が無くても年を取るごとに課長なり部長なり出世も無条件で出来てしかも出世する度に給料も上がって行ったので、更に定年の60歳まで勤めた後多額の退職金と年金で老後の生活の保障もあったので人生設計が立てやすかったのです。

更に昭和の世代は新卒一括採用と言う制度が当たり前であったため学校を卒業と同時にどこにも就職できなければそれだけで怠け者扱いされていた時代で、中には就職できずにやけになって犯罪に走った人もいました。

そしてこの平成から令和の時代になっても新卒一括採用の風習が未だに残っていて、学校卒業時にどこの会社にもお断りされてどこにも就職できなかった事から挫折と立ち直れない程のショックを受け引き籠りになるケースは多いと思い思います。

・次の要因は団塊世代の両親の過干渉も原因があります。

団塊世代の親達は就活にそれ程苦労する事も無く、そこそこの会社に就職出来たかも知れませんが、団塊世代の両親を親に持った団塊ジュニアの人は「いつになったら就職で出来るんだ」とか「選びさえしなければ働き口など幾らでもあるだろ」当時の若者を追い詰めて行く様な言葉ばかり浴びせられ更に昭和の戦後の昭和の時代は日本が負けて、アメリカの支配もありましたしそこから頑張って働いて日本をかっては敵国だったアメリカの協力もあってここまで経済成長をさせてもらって平和な時代を気付いてきた団塊世代には当時の若者の気持ちや苦しみを一切寄り添う事も無くただ「働け」「怠け者」「獄潰し」「働かざる者食うべからず」等散々団塊世代の両親からの罵声を浴びせられ当時の若者を追い詰めてそんな団塊世代の親や学校の教師達は当時の若者の苦しみ辛さ等全く理解する事が出来ず分かってやれなかったも知れません。

団塊ジュニア世代は、更に不運な事に昭和から平成になった1993年に就職氷河期が訪れどこにも正社員として就職できず、やむを得ず糊口をしのぐ為にアルバイトやパート等で生活して生きて行く他ありませんでした。

当然仕事の能力を伸ばす事の出来ない雑用仕事や誰にでも出来る単純作業ばかりで更に時給も低く2003年頃から小泉内閣の政策によって派遣労働法が改正されこれまで、特定の一部の専門性の高い極めてスキルの高い仕事だけが派遣労働が認められていましたが、この派遣改正によって工場勤務などの工員も含む全ての職種の派遣が認められてしまいました。

必要の無くなった人は派遣契約解除と言う名目で簡単にクビを切れる様になり人の使い捨てが起こり始めた時代が始まりました、今で言うワーキングプアです。そして、2008年にリーマンショックが起きて、職を失った人達も出てきました。当時はネットカフェ難民が後絶たず更に当時マクドナルドは、24時間営業だった為マック難民と言う言葉も出てきました。

そして団塊ジュニア世代の人達は、何時しかこの様に呼ばれる様になります。

ロストジェネレーション世代(失われた又は見捨てられた世代と言う意味です)。

こういった度重なる不運が続いた為最早働く意欲と自信をすっかり失い実家に帰り自分の自室に引き籠ってしまう人もいます。

今では学校を卒業してから何処にも正社員として就職が出来ず、パートやアルバイト等の就労経験のない人もいます。

・次の要因は、この就職氷河期の時代でも如何にか正社員として採用された物のその会社は運が悪く今で言うブラック企業であり、

その上司も運悪く今で言うパワハラ上司で部下や新人に対して暴言を吐く等は、未だ本の序の口です、

上司に夜中まで無理やり飲みに誘われてその上司の武勇伝や説教を聞きながら辛い時間を過ごし辛い時間を過ごさなければなりませんでした。

要は部下いじめ新人いじめであり、それにすっかり耐えられなくなって3年と持たず退職しそのまま心を病んでうつ症状等を発し引き籠りになるケースです。

それも学校の体育会系部活出身者を重宝する会社も少なからずあり上司が多く新人や部下をどの様に扱ってもその上司の体育会系部活の様なノリで「教えてやる」「鍛えてやる」と言う名目で、中には昼の弁当を部下に買ってこさせる様な使い走りの様な事もさせられていました。例え運よく正社員として採用されたとしてもこんな社員を大切にしないブラック企業は、遅かれ早かれ長くはもたないのかも知れません。

昭和時代の会社は殆ど、体育系出身の人を重宝しました。何故かと言うと長時間労働にも耐えられる様な体力とガッツのある根性や意地・馬力のある人が重宝されたからであります。

上司の言う事は絶対命令はどんな無茶な命令でも聞かなければならなかった。

詰まり昭和の会社は徹底した縦社会であったわけです。

三つほど引き籠りやニートになってしまう要因を上げさせて頂きましたが

結論として共通しているのは、団塊世代の親や教師達や団塊世代に大人達が団塊ジュニア世代の当時の若者の気持ちや苦しみを一切理解出来なかった、分かって上げられなかった事は共通しています。

60歳を超えても親の経済を頼りにしているヒッキーの人も入れば、両親とも他界した場合は、生活保護の申請をして結婚も出来ず一人で細々と生きています。当時20代だった若者は現在40~65歳位になっています。

若いころにパートやアルバイトなどの就労経験がある方は未だ良い方ですが、引き籠って就労経験のない人もいます。

しかし令和の時代になった今では、引き籠りやニートに対しての理解も深まりそう言う人達の支援組織も出来上がってきております。

自分が入所したこのB型事業所サブカルビジネスセンター横浜もその一つでこれは自分も入所したあとから最初の面談の時にスタッフの職員に質問したのですが「長年引き籠りやニートになっていた人でも受け入れているのですか?」と質問したら受け入れますと答えてくれました。

無理やり自立を強要させるよりも就労経験のない長期引き籠りの人等60歳を超える年齢の人でもIT機器に疎くパソコンの苦手な人でも色鉛筆やサインペンでアナログで紙を使ってのイラストを描く仕事もありますし、小物やカバン等様々なグッズを作る作業もあります。

そもそもB型事業所と言うのは、正式な雇用契約を結ばずお金は工賃と言う形でお金を頂く事になります

でも例え2万~3万でも毎日通うだけでもその事事体が実績になっていきますし例え2万~3万でも先ずは自分の力でお金を稼いでみると言う経験をすれば少しは生きる自信に繋がって行くのではないのでしょうか?

それに基本B型事業所は福祉の管轄になるので基本は役所から運営に必要な費用を頂いて運営しているのでノルマとかも無く自分のペースで作業ができますし、B型事業所は面接が無いと言う事も後から知りました。これはどこのB型事業所でも変わりはありません。

したがって履歴書や職務経歴書も書く必要性が無く面接用のリクルートスーツを着てくる事もありません。

又、他のB型事業所でも軽作業に特化した所もあれば、パンなどを手作りして売っている所などB型事業所といえ様々な形態がありますので自分に一番合ったB型事業所を選べばそれで良いと思います。

先ずは長期に渡って60を超える年齢の人でも先ずは見学のアポを取って見学だけでもして見て事業所の雰囲気を味わって見ませんか?

このB型事業所サブカルビジネスセンター横浜は関内の馬車道通りにあり馬車道の道路をまっすぐ進んで行くと右側のビルの1階にデイリーヤマザキと言うコンビニがありますのでそのビルのエレベーターで5階に上がってください(注 但しこのエレベーターは非常に狭いですが車いす等も乗る事は出来ます(※ 特殊なサイズの車椅子では乗車できない)遠慮なくアポ取って見学に来てください。

その5階にB型事業所サブカルビジネスセンター横浜がありますので見学のアポを取ってお気軽に見学に来てみたら良いと思います。

本日のコラムは以上となります。

このコラムを読んでくれた読者に感謝します。

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