コラム

コラム【SBC横浜メンバー よっちゃん】

今回で通算7回目のコラムを執筆させて頂きます。よっちゃんです。

今回もどうか多くの人に読んでいただけると幸いです。

今回のテーマ:課題の分離(切り分け)と勇気づけの言葉と勇気挫きの言葉

そして人にアドバイス・助言をする事の危険性と自信とは時間をかけて育てて行く物と言う事について語って行きたいと思います。

最初にこれを読んでくれている読者に質問したいと思います。皆さんはアドラー心理学と言う心理学をご存じでしょうか。

知らないと言う方に対して簡潔にご説明させて頂きます。

アドラー心理学と言うのはアルフレッド・アドラーと言う心理学者が提唱した心理学で

ジークムント・フロイト・カール・グスタフ・ユングと並ぶ三大心理学者の一人に数えられています。

アドラー心理学は、別名個人心理学ともいわれており徹底して個人の幸せを追及した心理学の事です。

書籍にも「嫌われる勇気」と言うアドラー心理学の事を対話形式で書いている書籍がありAmazonのkindleでも購入できます。

のちに「嫌われる勇気」は2017年3月にTVドラマ化になった事でも、覚えている人も多いと思います。

そのアドラー心理学の教えの中で課題の分離と言う教えがあります。

よくある事例ですが、他の人から悩み事を相談されたとしましょうか?

その時に相手の悩みの感情に引きずり込まれてまるで自分事の様に考え込んで悩みぬいてしまう事ってないでしょうか?

でもよく考えてください。

それは相手の悩みであって自分の悩みでは無いですよね?

その人があなたの大切な友人であってもあなたに出来る事は精々精神科か専門のカウンセラーの元に連れていくか促すことくらいです。

それを大切な友人だからこそ悩みの解決をしてあげたい気持ちは分かりますが、

でもそれはその友人が解決すべき課題で会ってあなたの課題ではないはずです。

この様に相手の悩み(課題)と自分の悩み(課題)を切り分けて考える事も出来ない人もいて相手と自分の悩みを混ぜ混ぜにして同一視している所に問題があります。

そこで課題の分離と言うのは「この問題は本当に自分が解決しなければならない問題なのか?」

それとも「相手が解決すべき問題なのか?」冷静に考えて見る事です。

相談に乗って話を聞く事くらいは出来るかもしれませんが、そうかと言って下手にアドバイスや助言を与えると言うのも危険です。

何故ならアドバイスや助言と言うのは、どの様に言いまわした所で常に上から目線で言ってしまう事になるので

相手の捉え方によっては下手したら攻撃(マウンティング)と受け止められる恐れがあります。

だから基本相手の方から本気でアドバイスや助言求められでもしない限り基本アドバイスや助言はしない方が無難とも言えます。

どうしてもアドバイスや助言をしたいと言う人は出来るだけ相手の自尊心を傷つけずに慎重に言葉を選んでする必要があります。

「ただ本当にこの情報をあなたに伝えたいだけ何だ」と言う意識を常に持って出来るだけ慎重に言葉を選んでアドバイスや助言を行う事が重要です。

よく「私は人にアドバイスや助言が得意だ」と言う人がいますが頼まれもしないのに上から目線で人にアドバイスや助言をして

その人の自尊心を傷つけている事に気づかない人もいます。

一つ具体例を挙げるとすればこの様な言い方があります。

「あなたはアドバイスや助言を必要としていないのかも知れないけれど

自分だったらこの様にすれば上手く行くと思うよ、良かったら参考にしてくれると自分も嬉しく思うよ」と

この様に相手の自尊心を出来るだけ傷つけない様にめちゃくちゃ言葉に気を付けながら言わないとトラブルの元になりかねません。

 

09:29:5209:29:542024-08-212024-08-212024-08-212024-08-212024-08-21アドラー心理学では相手を褒める事自体は決して悪い事ではないが敢えて推奨もしていません、

そうかと言って否定も特に人格否定は絶対に駄目だとも言われています。

相手が自信の無い時は、先ずは小さな事でも出来た事を褒めてあげる事も重要になってきます。

具体的には「個々の部分は今一だったけどこのでもこの部分はきちんと出来ているよね!」と自信無い最初のうちは、

先ずは、小さな事でも出来ている所を見つけてそこを褒める事を優先してください。

そしてある程度自信を付けた人の場合は、どうすれば良いか?

アドラー心理学では、それが勇気を与える言葉だと言われています。

詰まり「あなただったら絶対に出来る私はあなたの事を信じる大丈夫あなただったら絶対できるから」と

自分に対しても他人に対しても自分や他人を信頼してあげられる言葉をかけてやれば身体の中から勇気と言う力が湧いて来る様になります。

ではその逆は何かと言うとそれはアドラー心理学では勇気挫きの言葉と言っています。

具体的には例えば、職場の上司や同僚等から

「お前何をやらせても駄目だな」「どうしようもない無能だな」「給料泥棒」「使えないやつ」と言った数々の自分の自尊心や性格・人格まで、

否定の言葉を相手に浴びせられればやがて自信と自尊心がどんどん減って行きそのうち本当に自信が全くない非常に自己肯定感の低い人間になってしまうだけです。

そもそも自尊心と言うのは自分の事を大切に出来る気持ちや感情であり自分の事を尊重出来る気持ちや感情の事を自尊心と定義づけています。

 

少し話が逸れますが、どこの会社でもそうなのかも知れませんが、入社当時は新人で、素人です、

それこそ仕事のやり方や手順等も右も左も分からずに何をどうすれば良いのかも分からない所だらけです。

だからこそ多少の失敗は、大目に見てベテランの先輩社員や従業員等は出来るだけ小さな事でも、

出来ている部分があったらそこを褒めて先ずは、その仕事に対して少しずつ自信を付けさす事が当面の役目だと思ってください。

自信と言うのは急に湧いてくる物では無いのです。

新人の成長と共に少しずつ自信は育てて行く物だと思って下さい。

本日のコラムは以上となります。

このコラムを読んでくれた読者に感謝します。



著:よっちゃん

イラスト作:よっちゃん

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